【思索ノート#24】「のれん」がマイナスになる?――企業価値は何で決まるのか

思索ノート

テーマ

営業権(のれん)と企業価値の考え方

きっかけ

企業価値評価を学んでいると、営業権(のれん)について次のような説明がありました。

営業権は資産価値に対する超過収益力を反映する。営業権がマイナスと評価される場合は、将来獲得するキャッシュフローよりも、その時点で資産を売却した方が価値が高くなるため、企業価値は純資産価額によって決まる。

一文だけ読むと、少し分かりにくく感じました。

そこで、「会社を買う理由は何か」という視点で考えてみることにしました。

学んだこと

会社を買う目的は、建物や機械が欲しいからではありません。

本当に欲しいのは、その会社がこれから生み出す利益やキャッシュフローです。

例えば、ある会社の資産を売れば1億円になるとします。

しかし、その会社が今後も毎年利益を生み続け、将来のキャッシュフローを現在価値に換算すると1億5,000万円になるなら、多くの人は会社をそのまま買いたいと考えるでしょう。

この「資産価値を上回る5,000万円」が、営業権(のれん)のイメージです。

つまり、

のれんとは、「この会社は資産以上に稼ぐ力がある」という価値を表しています。

のれんがマイナスになるとは?

では、逆の場合はどうでしょうか。

資産を売れば1億円になる会社が、今後生み出すキャッシュフローの現在価値は8,000万円しかないとします。

この場合、

「会社を経営し続けるより、資産を売却した方が価値が高い」

ということになります。

毎年実をつける木だと思って育てるより、木材として売ってしまった方が高く売れる状態に似ています。

このような会社には、資産価値を上回る収益力はありません。

そのため、営業権(のれん)は実質的にゼロ、あるいはマイナスと評価されることになります。

企業価値も、将来の収益力ではなく、純資産価額を基準に考える方が合理的になります。

自分の考え

「のれん」は目に見えない資産ですが、その正体はブランドや技術そのものではなく、

『資産だけでは説明できない、将来稼ぐ力』

なのだと理解しました。

会社は「今いくらの資産を持っているか」だけではなく、「これからどれだけキャッシュフローを生み出せるか」によって価値が決まります。

だからこそ、DCF法では将来のフリーキャッシュフローを重視するのだと感じました。

企業価値評価を学ぶことで、「会社はモノではなく、将来生み出す価値を買うもの」という考え方が少しずつ理解できてきました。

次に取り組むこと

次は、DCF法で将来のフリーキャッシュフローを現在価値に割り引く理由について学び、「なぜ将来のお金は現在のお金より価値が低いのか」を整理してみたいと思います。

今日の学びが、いつか未来の誰かの役に立つ知識になりますように。

2026/08/06

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