【思索ノート#23】利益はあるのに、お金がない?――フリーキャッシュフローの考え方

思索ノート

テーマ

DCF法におけるフリーキャッシュフロー(FCF)の考え方

きっかけ

企業価値評価(DCF法)を学んでいる中で、フリーキャッシュフローの計算式について学びました。

税引後利益+減価償却費等-設備投資等-運転資本増加

テキストには、

  • 「減価償却費等には資金支出を伴わない費用が含まれる」
  • 「設備投資等には費用とならない資金支出が含まれる」

と書かれていました。

最初は少し分かりにくく感じましたが、「費用」と「支出」は同じではないことを意識すると、理解が深まりました。

学んだこと

例えば、会社が1億円の機械を購入したとします。

このとき、

  • 現金は1億円減ります。
  • しかし、損益計算書では1億円がそのまま費用になるわけではありません。

機械は長期間使う資産なので、貸借対照表には「固定資産」として計上され、毎年少しずつ減価償却費として費用になります。

つまり、

  • 現金は購入時に一括で減る。
  • 費用は何年にも分けて計上される。

という時間差が生まれます。

逆に減価償却費は、費用として利益を減らしますが、その年に現金が出ていくわけではありません。

つまり、

  • 減価償却費=費用だが、お金は出ていない。
  • 設備投資=お金は出ているが、その年の費用ではない。

という関係になります。

なぜFCFでは調整するのか

フリーキャッシュフローは、「会社に実際にどれだけ自由に使える現金が残ったか」を表す指標です。

そのため、

  • 現金が減っていない減価償却費は利益に戻し、
  • 実際に現金が出ていった設備投資は差し引きます。

利益だけでは見えない「本当に残ったお金」を把握するための調整なのだと理解しました。

自分の考え

「利益」と「キャッシュ」は似ているようで、実はまったく違う概念でした。

利益が出ていても、大きな設備投資をしていれば手元資金は減ります。

反対に、減価償却費が大きく利益は少なく見えても、実際には現金はそれほど減っていないこともあります。

企業価値を評価するDCF法で利益ではなくフリーキャッシュフローを重視する理由は、まさにこの違いにあるのだと感じました。

「利益ではなく、実際のお金の流れを見る。」

この視点は、企業分析だけでなく、中小企業の経営を考える上でも大切な考え方だと思います。

次に取り組むこと

次は、フリーキャッシュフローの計算式にある「運転資本増加」を学び、「なぜ売上が伸びるとお金が足りなくなることがあるのか」についても理解を深めていきたいと思います。

今日の学びが、いつか未来の誰かの役に立つ知識になりますように。

2026/08/06

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